お薬で胃が荒れる?

一般的によく言われる事です。ですが全ての薬には当てはまりません。

最も多いのは「痛み止め」でしょう。

僕らが痛み止めとしてよく使うのはアスピリンを含むNSAIDs(ロキソニンなど)ですね。整形外科などで長期投与されていると潰瘍の有病率は上がるのですが、勿論全員に起こる訳ではありません。短期投与でも起こりますが、一般的には無症状の事が多いです(痛み止めなので痛みとして感じにくいですよ)。そして胃薬の併用が必ずしも予防とはなりません。ガイドラインで推奨されているのはプロスタグランジン製剤とプロトンポンプインヒビターですね。粘膜保護剤の一部も効果を期待できます。

NSAIDsが潰瘍を作る主因はシクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害ですが、1と2があるCOXの内

粘膜保護作用のあるCOX-1も阻害してしまうと言われており、リスクの高い方にNSAIDsを使いたい場合にはCOX-2阻害薬てのもあります。

 

恐がることではありませんが、知ってから飲めばより安心して飲めます。

「お薬が怖い」とおっしゃる方も少なくないですが、普段食べてる食材の方が調べたって解らないのでずっと怖かったりします。

WEBで薬や病気を調べるのって簡単ですが、正しい事が書いてあるかを判断するのは難しい事です。僕らに聞いて頂く事のメリットは活字と違って、正しい事を言ってるのか?信用できるのか?を感覚で感じ取って頂ける事ですね。信じ難ければ二度と受診しない事です。

2016年09月11日