小林さんの件②

乳癌は人によって違います。

乳癌は1種類ではありません。色んな乳癌がありますし、その背景・環境も違います。

一般的に乳癌は成長の遅い癌の代表格ですが、早い成長を示す乳癌も少ないですがあります。

 

芸能人が罹患すると大きな話題になりますが、増えていると言うより減らないと言った方が正しいかもしれません。

残念ながら「検診」で全ての乳癌が発見される訳ではありません。必ず「見えない乳癌」が一定数存在します。

また、米国予防医学専門委員会は"40代のマンモグラフィー検診は推奨しない"と昨年末発表しました。エコー検診も未だ"乳癌死亡率を下げる検査である"とは結論されていません。将来的にはMRIが有望かもしれませんが、やはり対策型検診には推奨しないとされてて、まだまだ時間がかかるし、コストもかかり過ぎです(ただMRI持ってますてだけじゃダメなんですよ?乳腺用てのがあるんです!)。

では検査を定期的に続けることは無駄か?というとそんな事はありません。マンモグラフィー検診を受けたグループは受けなかったグループより死亡率減少効果が20%あります。更にエコーを加えれば上乗せが期待出来るでしょう。

でもそれでも100%は発見できません。

更に数字を良くするには"適正な頻度で繰り返す"ことです。"適正な"ですよ。

先の医師限定サイトでも議論になっており、細胞診や組織診をやったら?と。でもおっぱいに針刺すて簡単に出来る事じゃありません。病院でやるから平気ですが、外でやったら即逮捕される行為です。よほどそうするに足る根拠がないと出来ません。それでも100%は絶対無理だと病理医は言ってます。

 

不安になるだけですね・・・。

努力はします。全力で癌を見つける・・・いや、理論上無理な事は解ってても、癌が無いことを確かめる。そして安心して頂く努力をします。

2016年09月20日