検査の精度

医療機関での検査の精度は実にまちまちです。

血液検査はその一瞬を切り取るだけのものであり、一定の値を取り続ける訳もなく、5分後に検査すれば違う結果がでます。平衡状態を保ちやすい値と、目まぐるしく変動する値が混在しています。

血圧だって。その瞬間の値であり、様々な関係因子を考慮しないとあっという間に高血圧症の出来上がりです。

体温にしたって37度を境に病気と健康が分かれる訳ではなく、必要に応じ変動するし、測定方法により体温の計測値は変わります。

 

CTやMRIなんかはその本質的性能によって変わります。同じ性能なら出力される結果は大体均一と言えるでしょう。

 

マンモグラフィーや超音波は・・・これら程機器の性能や扱う技師の技量によって結果が大きく変わる検査は他に見当たりません。

読影する僕らは、それでも読まなければいけないので、下手くそな写真はストレスに感じるだけでなく、受ける人には実害が生じます。

 

僕の性能が高くても検査の質が悪ければ、写ってない物は「ない」としか言いようがありません。

勿論不均一な出力に対する対策も講じます。リカバリーが出来なければ一流とは言えません。

全て言い当てるのが一流ではありません。なぜならそれが大前提として認識されているからです。

あらゆる可能性を柔軟に捉えられるかが重要です。いかに安心して貰えるかが全てです。

2016年09月28日