飛ぶ

昨日飛行機の事を書きましたが、なぜ鉄の塊(実際にはアルミやジュラルミン、強化プラスチックなどですが)が飛ぶのか?と聞かれたとき必ず飛ばない訳がない!と答えます。

揚力は物体の流れの一部の向きを変えたことの反作用です。流体中の物体に相対速度がある時相互に影響を受け生まれる力を2分割し、流れに平行な成分を抗力、垂直な成分を揚力と言います。

飛行機の翼は元々流線形にしてあり、水平に進んでも翼の上下で空気の流速が違います(上が早い=ベルヌーイの定理により引き上げられる)。抗力を小さくするためにただの凸型ではなく上下に凸にしトータルの揚力を稼いだり、ヒト玉型(スーパークリティカル翼)みたくしています。更に低速時には仰角を大きくするのですが、どうしても抗力は大きくなるので代わりに推力(エンジン出力)を上げます。

勿論まだまだ理屈は満載ですが、ね?飛ばない訳がないでしょ?飛んでくのが見えたでしょ(笑)?

じゃ、ヘリコプターは?

進行方向に対しローターの回転は変わらないので、時計周りなら6時~0時は進行方向に一致し、0時~6時側は相対速度が落ちる筈です。つまりローターの形状を流線形にしても左右で揚力差が出来て傾きますよね。これ凄く重要で、仰角を調整する装置がついてるんです。

 

あれ?ついてきてます?こんなんつまんないか・・・3日は話し続けられるのに(笑)

 

最近内科外来やってると良く聞かれるので、近々高脂血症の話を書きましょう。

 

9月おしまいです。

2016年09月30日