精度①

科学の世界では測定された数字の中に、その正確度や精度を記載します。

特に指示が無かった場合は「最小有効桁の半分」が精度です。

つまり、「5mm」と「5.0mm」では精度が異なるんです。

前者の誤差範囲は「0.5mm」で、後者は「0.05mm」になります。

今エコーの機械は小数点以下一桁まで数字がでちゃいますが、特にその辺縁が正確に明瞭に区別できる訳ではないですし、”一番長い辺”のその始点と終点を決まるのはそもそも目視ですから、色んな所に誤差が積み重なって行きます。

結果小数点以下二桁目なぞは到底信用できる筈もなくなり、腫瘍の大きさの表現として小数点以下一桁を記載するのは科学の世界では間違いとなります。そこら辺の意識の違いでも技師の実力が知れてしまいます。

検査の結果の”です読み方”ですね。

 

今日も数名の方がドックや検診の結果を持って来てくれましたが、上記のような細かい読み方ではなく、書いてある事の”裏の意味”があり、読み方があります。

教えますから、どんどん結果を持って来て下さい。

 

2016年11月16日