エウロパ

探査機ジュノーが得たデータから木星の衛星エウロパの氷の下から間欠泉が噴出していると発表されたのがこの9月。ハッブル望遠鏡も捉えていましたが、NASAのカッシーニやガリレオ探査機の収集データからは間欠泉の存在を示唆するものが得られていないので地球物理学会では激しい議論が続いていましたが、終止符が打たれるかもしれません。

エウロパか、エンケラドゥスか、それともケレスなのか?

地球以外にも生命は存在するのか?

なぜ地球外の生命を人類が切望するかと言えば、将来の移住のため、ばかりではなく、生命とは何か?に科学的答えを出すためには自らを調査すると言う研究としては少々矛盾を孕み、主観的にしか考えられない事実に対して、至極客観的な目を向ける事が可能だからです(アストロバイオロジー/宇宙生物学という分野です)。

ところで、海が存在する事は水が存在する事とは必ずしも同じではありません。多様な元素を含んだ大量の液体が存在する事、です。‐270度の宇宙空間において氷から液体が作り出せる熱源がある事、多様な元素の源である大量の岩石が存在し反応し維持されている事が重要なのです。

この地球がいかに恵まれた環境なのか。

否、この環境だからこそ必然的に生み出された生物はどこへ行くのか。

来るべき未知との遭遇に対して、チマチマ争ってる場合なのか。

そもそも自分とは何なのか。何を成すべきなのか。

秋の夜長はいろいろ考えちゃいますね。

2016年11月20日