技術と応用

小規模の企業が開発した技術や製品は、例えそれが革新的でユニークな技術であったとしても埋もれてしまう事があります。

MRIを撮影する時には一時的に大きな電力を要しますが、電気料金はピーク時の必要電力をベースにするため病院の基本料金が高くなりがちです。

そこで、一部のMRIにはスーパーキャパシター(電気二重層コンデンサー)が搭載されていて、貯めておいた電力を蓄電池より早く大量に放出できるため、抑えた電気料金契約でMRIが持てるようになっています。

コンデンサーによる電力供給自体は今や珍しい技術ではなく、身近な所ではコピー機や電動歯ブラシや玩具なんかにも使われています。が工業用キャパシターは珍しく、GEが主催する技術公募イベントで現アイオクサス・ジャパン社の技術がGE health careの目に留まり、製品になったそうです。

どこで繋がるかが解らないものを繋げ、そして成功させる力は偶然から努力まで様々な”目に見えないもの”が関与しています。オープンにする事の貴重さと、応用に気付くセンスは何事についても言えます。ただしセンス側は何ともしがたいので、これからはオープン化が注目されるのではないでしょうか。OS含めたソフトの世界(オープンソース)では成功してますよね。使用の条件は無保証・著作権表示・オリジナルの尊重だけです。

 

今日はちょっと社会派な感じで・・・(笑)

 

2016年11月21日