PALOMA-2試験

エストロゲン受容体(ER)陽性、HER2陰性進行乳がんの1次治療でのpalbociclib(商品名:Ibrance、Pfizer)経口療法の第III相試験の結果が、New England Journal of Medicine誌オンライン版に載りました。

palbociclib+letrozoleの併用療法とletrozole単独療法を比較しています。

 

気になる結果は・・・

 

無増悪生存期間の中央値が、palbociclib+letrozole群(444例)で24.8ヵ月、letrozole単独群(222例)で14.5ヵ月だそうです。(p<0.001)

10か月の延長は凄いですね。

 

このように乳癌の世界では低侵襲で効果の高い治療が日進月歩で出てきます。

乳癌全体の10年生存率はどんどん伸びていくでしょう。

 

但しこの薬にはまだまだ簡単にはアクセスできないし、メッチャクチャ高いんですけどね。

なんか資本主義的でイヤな感じです。

 

コンピューターソフトの世界ではプログラムのオープンソース化が進んでて、僅かな制限だけ飲んでくれれば無料で使っていいよ。て事が増えて来ました。世界中がバグをチェックできるし、みんなで触れば進化も早い。公開する側はプログラムからではなく派生先から利益を得るビジネスモデルを構築した訳です。

 

お薬の世界ではまだまだこれからですね。いずれ製薬会社同士のMAから集約化、巨大化が更に進み、コードオープンの意味が薄れる方が先かもしれませんが。

 

 

9時~18時まで昼抜きで喋りまくってたんで、そりゃ体調なんか良くなる訳ありませんや・・・。

身体動かせない、走れないのがイヤですねぇ・・・。

 

 

 

 

2016年12月08日