孟子の性善説
あらゆる人に善の兆しが備わっているとするこの説は医師に向いています。
善の兆しとは以下の四端の心をいいます。。
1 惻隠…他者の苦境を見過ごせない心(憐れみの心)
2 羞悪…不正を羞恥する心
3 辞譲…謙譲の心
4 是非…善悪を分別する心
これらは善となるための可能性です。
善は人に内在する天の理法であり、悪は外在する環境にあるのです。
医師は聖人君子ではありませんが、そうあるよう努力しなければなりません。
しかし実はそれだけでも駄目です。
荀子の言う性悪なるものも理解していないといけないと思います。
悪=罪ではありませんよ。人間は弱い存在である、程度の意味です。
我々は現実に目を背けることなく、反省すべきは反省し、少なくとも同じ過ちを繰り返さぬよう努力する必要があります。