マンモグラフィー

乳腺の評価に強力な武器となるマンモグラフィーですが、非常に痛みを伴う検査です。今日もお勧めしたおひとりが、「痛いので止めて下さい」と検査を中止されたそうです。


大学病院で行う同検査では、行徳の10~20%増しの圧力で撮っています(平均です。必要以上には圧迫しません)。行徳でも僕がオーダーする時はやや強めでオーダーしますが、この検査はただペッタンコにすればいい訳ではなく放射線技師の技術を要します。上手なヒトと下手っぴーでは診断能力に格段の差がでます。しかしこれはある程度どの世界においても言える事です。残念ながら医療の世界でも技術は(医師も含め)不均一です。受ける側も生理周期のどこで撮るかで病変の見え方が変わりもします。更にその結果のお伝えの仕方も重要で、受け取る側は様々な範囲で理解します。つまり不確定要素が極めて多い!CT、MRI.PETの方が再現性も客観性も上です。が、現時点では乳癌の診断能力はマンモグラフィーにかないません。


全く同じ事をしても痛い方と痛くない方、安心する方と不安を残す方が居ます。


出来るだけ多くの方の不安を除きたい(病気のあるなしに係わりません。これはまた別の機会で)。あらゆる方法を用いて、或いは用いずに。僕で安心出来ないなら是非他の医師にかかるべきです。そして安心すべきです。


今日痛くて嫌だった方、申し訳なかったです。

2016年05月06日